妹の方が聖女に相応しいと国を追い出されましたが、隣国の王太子に見初められました。今更戻って来て欲しいなどと言われても困ります。
私とアグナヴァン様は、玉座の間まで来ていた。
私達の目の前には、この国の国王様がいる。私の追放を決定した張本人が、そこにいるのだ。
「アグナヴァン殿下、フェルーナ嬢、本日はよく来てくれた……」
「……」
国王様は、私達にゆっくりとそう挨拶してきた。
その表情は、少し暗い。流石に、私と顔を合わせるのは気まずいのだろうか。
いや、単純に国が弱っているからなのかもしれない。一国の主として、今の国の状況はかなり辛いものだろう。
「……まずは、フェルーナ嬢に謝罪しなければならない。お主への不当な扱い、本当に申し訳なかった」
そう思っていた私に、国王様はゆっくりと頭を下げてきた。
しかし、それを見ても私の心はちっとも晴れない。今更、謝られても、私の心にはまったく響かないようである。
「グラッセン」
「はい、父上……」
そこで、国王様は一人の人物を呼んだ。
それは、このドルマニア王国の第三王子であるグラッセン様である。
彼は、気まずそうな顔をしながら私の前に現れた。やはり、グラッセン様も私を追放したことに対して、罪悪感を覚えているのだろう。
「フェルーナ、久し振りだね……」
「……ええ、そうですね」
「君には、本当に申し訳ないことをした……あの時の僕は、どうかしていたんだ」
「……」
グラッセン様も、私に対して謝ってきた。
ただ、やはり私の心には響いてこない。私の心は、冷たいものだ。
私達の目の前には、この国の国王様がいる。私の追放を決定した張本人が、そこにいるのだ。
「アグナヴァン殿下、フェルーナ嬢、本日はよく来てくれた……」
「……」
国王様は、私達にゆっくりとそう挨拶してきた。
その表情は、少し暗い。流石に、私と顔を合わせるのは気まずいのだろうか。
いや、単純に国が弱っているからなのかもしれない。一国の主として、今の国の状況はかなり辛いものだろう。
「……まずは、フェルーナ嬢に謝罪しなければならない。お主への不当な扱い、本当に申し訳なかった」
そう思っていた私に、国王様はゆっくりと頭を下げてきた。
しかし、それを見ても私の心はちっとも晴れない。今更、謝られても、私の心にはまったく響かないようである。
「グラッセン」
「はい、父上……」
そこで、国王様は一人の人物を呼んだ。
それは、このドルマニア王国の第三王子であるグラッセン様である。
彼は、気まずそうな顔をしながら私の前に現れた。やはり、グラッセン様も私を追放したことに対して、罪悪感を覚えているのだろう。
「フェルーナ、久し振りだね……」
「……ええ、そうですね」
「君には、本当に申し訳ないことをした……あの時の僕は、どうかしていたんだ」
「……」
グラッセン様も、私に対して謝ってきた。
ただ、やはり私の心には響いてこない。私の心は、冷たいものだ。