弁護士は相談料として愛を請求する

「そうなんだね。じゃあ、お姉さんもしゅうくんって呼んでいいかな?」

「うん。ぼくもすずせんせいって呼んでいい?」

「いいよ」

 そう言って話しながら飲み物も取ってきてあげた。のんは横目で私を見て、安心したのか、中央のほうへ挨拶に行った。

「あ、おじいちゃんがきたよ」

 前を見ると、初老の男性がこちらにゆっくりと歩いてきた。しゅうくんは、食べ物を横に置いて立ち上がろうとしたので、私が皿を間一髪受け取った。しゅうくんは走っておじいさんに向かって行った。

「おじーちゃん、あのね、あのね……」

「修也。落ち着きなさい」

 私に近寄って来た男性は立ち上がった私を見てにっこりとされた。
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