弁護士は相談料として愛を請求する

「倉田先生だったのね。知り合いの先生がいるから転園したいって……」

「はあ?」

 すると、スーツを着こなした修也君のお父さんが目の前にゆったりと現れた。

「こんにちは。すず先生。この間はお世話になりました」

「……え?あ、あの、どうして」

「修也がすずさんに会いたがって泣くんですよ。だから、今日は園長にお願いしてこちらを見学させていただきにきました」

「そんな、あの……」

「パパ。ぼく、かんなせんせいがいなくなったひからここにくる」

「え?」

 教務主任が私に言った。
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