弁護士は相談料として愛を請求する

 冷蔵庫を覗くと、びっくり。結構生鮮食料品が入っている。冷凍食品だらけかと思ったらそうでもない。ハムやソーセージ、卵でしょ、レタスとかもある。すごいじゃない。朝ご飯は作れそうだよ。

 冷凍室を見るとカット野菜が袋入りのものでいくつかある。これを使ってスープできるかな?調味料入れを見るとコンソメがある。素晴らしい。使っているのかな?賞味期限を確認して作り始めた。

「のん、簡単だけど朝ご飯できたよ。パン残っていたの全部焼いちゃったけど……」

「ああ、ありがとう。うおー、いい匂い。ああ、腹減った」

 目の前で伸びをしながら椅子に腰掛けたのんは、メガネを外していた。Tシャツに短パンだ。見慣れた姿。ほっとした。

「結構、冷蔵庫に食材が入っていたからびっくりした。誰か買って来てくれたり、作ってくれたりしているの?」

 彼はがつがつと食べながら、ちろりとこちらを見て笑いながら返した。

「それはどういう意味だ?俺に何か料理をしてくれる、この部屋に入れる女がいるかと聞いているのか?」
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