弁護士は相談料として愛を請求する

 レストランに入ったとき、のんに電話がかかってきた。

「失礼」

 そう言うと、のんは外に出て行った。

「……倉田先生。あの人は先生の彼氏?何なんです?番犬?」

「だから、幼馴染みなんです」

「うるさいのがいないうちにハッキリさせる。わかっていると思うけど、僕は君が好きだ」

「吹田さん、申し訳ないんですが、私は……」

「少しは逃げないで考えてください。最初から拒んで僕を知ろうとしてくれないのは悲しい。友達からでいいんですよ。だって仕事の時は僕のこと頼りにしてるし、いつも笑顔を向けてくれますよね」

「あの、それは……もちろんお世話になっているからで……」
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