低身長先輩の攻略法。

4 バスケ部の放課後 Part3

校庭に着くまでにノノ先輩とたくさん喋った。
ノノ先輩はどうやらリュウのことが好きみたい。
リュウも交えて3人で話しながら歩く。
「あはは、ノノ先輩面白いですね笑」
リュウが笑うと、ノノ先輩はぽっと頬をバラ色に染めた。
可愛い…。
このカップリング、推せる…。
「リュウくんこそ面白いしモテるでしょ?」
「いや、そんなことありません。告られたのだって10回もありませんし…」
「ほんとですよノノ先輩!リュウは教室で全然女子と喋んないから、告るのなんてリュウの顔しか見てないです」
ノノ先輩が悲しそうな顔をしていたから、慌ててフォローに入る。
「そうなんだね笑」
くすくすと笑っているノノ先輩。
良かった…。
てかノノ先輩可愛すぎる…尊い…。
靴を履き替えて外に出る。
みんなで校庭に行くと、先輩達がみんな揃って掃除をしていた。
「あ、体育館掃除終わった?」
「終わりました〜!」
リンカ先輩が言い、先生はニコッと笑って落ち葉の散らばった坂を指さした。
「んー…じゃあ掃除お願いできる?」
「はーい!」
みんなで竹箒で落ち葉を掃く。
「キサト先輩〜、チリトリ持ってきてください!」
サクが先輩に言う。
「はぁ!?お前こーはいだろ!お前が行け!」
「でも先輩…3月生まれですよね。俺4月生まれですけど」
つまりサクと先輩は1ヶ月差ってことだ。
やば…。
私は11月生まれで、先輩と…8ヶ月差。
あれ?…思ったより遠いなぁ…。
「あと俺よりもちっさいし…」
「はぁぁぁっ!?」
キサト先輩がサクに殴り掛かる。
「あはは〜、キサト君ざこい〜」
「先輩をつけろ!」
「ねぇねぇキサト君〜」
「キサト君〜」
キサト君祭りが起こりました☆
「キサト先輩〜…笑」
「ユマ…お前…」
ユマ先輩がキサト先輩を見下ろして笑う。
「ほらほら〜、手ぇ動かして〜」
ウミ先輩が箒で落ち葉を集める。
チリトリで落ち葉をゴミ袋に入れて、落ち葉掃きは終了!
「せんせ〜、落ち葉掃き終わった〜!」
「あ、ありがとう!そしたら…うん、解散!もう帰ってもいいわ。先生にはうまく言っておくから」
そう言ってパチンとウィンクしてくる先生。
先生…神ですか…!?
「っしゃー!部活なし!!」
「Foooooooooooo!!!!!!」
騒ぎ出す男バス達に苦笑しながらも着替えるために体育館へと向かった。

「っしゃあ、帰るぞ〜」
体育館の鍵を閉めて、職員室に返したハオ先輩。
家の方向が同じ人達と一緒に帰るため、結構な大人数に。
みんなでワイワイ喋りながら帰っていると。
「あ、そーだ!今日このメンバーで一緒に遊びませんか?」
突然リュウの提案。
「今日?」
「今3時じゃないですか、6時まで1人で家でゲームなんてつまんないです!」
「いいんじゃない?久々に」
「俺もさんせー」
「じゃあ、3時半くらいにゼブラ公園集合でお願いします!」
こうして、放課後に遊ぶことが決まったのであった。笑。
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