再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
パーティ会場に侮蔑と嘲笑に溢れていたが、
ビンビンと国王だけはセーラの震える声をきちんと聞いていた。
ビンビンの中で石化魔王の功績ともとれる事実が浮かんだ。
マオとデュオに騙された怒りが強すぎて、すべての事実をきちんととらえきれていなかったことに気づき始める。
白のドレスの半分が赤に染まったセーラは、ビンビンに向かって潤む黒い瞳で語りかけた。
「大洪水が起こったの。
マオはきっと何十年もかけて、今日のために準備してきた」
「大洪水?そんなものが起こると、なぜわかるのですか」
「魔王は大地から生まれたのを忘れた?」
「それがどうだというのですか?!」
「魔王に、自然の声が聞こえたって不思議じゃない。年々水害は増して雨が降り続けてたんでしょ?
わかったのよ、このままじゃ水が溢れちゃうって!」