再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
召喚士の神力を宿した楔を、聖女の手で魔王の胸に付き刺せば、魔王は絶命するはずだ。マオが嬉しそうにセーラを抱き締めるのを確認したビンビンがデュオをふり返る。
「ビンビン様がお作りになった特製の楔は、私が別のものに取り換えさせて頂きました」
セーラはマオに抱っこされたまま、デュオとの邂逅を思い出す。
『聖女様、腰のリボンにゴミがついているので取らせていただいても?』
『え?あ、お願い』
(あの時かぁ)
隙だらけなセーラの五寸釘を、デュオが普通の楔に取り換えるのは簡単な作業だった。
ビンビンはあらゆる方面に気が立っていて、セーラの腰に装備された楔に自分の神力が宿っていないことにまで気がつかなかった。