再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─
マオがどんなに嘘を重ねても、セーラだけはその奥の真実を見つけてくれる。セーラはマオを絶対に信じ切ってくれるからだ。
マオが天井からつるされたシャンデリアを見上げて、金色の瞳をぱちぱちと幾度が瞬くと王城の揺れがピタリと止まった。
窓の外に押し迫っていた水の脅威が押し返され、窓の外に光さえ差し始める。
「神の救い……?!」
「何言ってるの!マオ様の天候を操る魔法に決まってるでしょ!」
「そうよ!誰なのマオ様を殺せとか言ったバカ者たちは!」
金色に輝く発光令嬢たちが、マオの神々しい魔法を言いふらして自慢げに鼻を鳴らした。
マオが石化魔王だと暴露された時は、発光令嬢たちも静まり返っていたが。調子のよいものだ。
マオが血だらけの正装で普段通り魔法を使ったのをみて、ビンビンが黄緑色の目をぱちくりさせた。
「ど、どどどどうして?!マオ様が生きて?!」