冷血警視正は孤独な令嬢を溺愛で娶り満たす
(左京さんが出世を望むのは、きっとお母さまを守るためでもあるのね)
『不愉快な思いをさせるかもしれない』
左京がそんなふうに言ったのでかなり身構えていたのだが、会合は思っていたより和やかな雰囲気で進んだ。意地悪をされることも存在を無視されることもないので、蛍はやや拍子抜けしてしまったほどだ。
「こんな美人と結婚できるとは! 役得だったな、左京」
「海堂先生には失礼だが……蛍さんはお母さん似かもな」
警察関係者が多いこともあって、菅井一族はみな恰幅がよく迫力があった。とくに現当主である左京の伯父、政平のオーラはすごい。もう定年しているとはいえ警視総監までのぼりつめた男の威厳は健在だった。
この場に集まっているのは五十代、六十代が中心だが左京と同世代と思われる男性も三名。彼のイトコだそうだ。
「ひとりは防衛省、残りのふたりは俺と同じく警察庁の所属だ」
左京がそう教えてくれた。つまり全員官僚、本当にエリート一族のようだ。
ところどころわからない話題もあったけれど、大きな粗相なく終えることができて蛍はホッと胸を撫でおろした。
『不愉快な思いをさせるかもしれない』
左京がそんなふうに言ったのでかなり身構えていたのだが、会合は思っていたより和やかな雰囲気で進んだ。意地悪をされることも存在を無視されることもないので、蛍はやや拍子抜けしてしまったほどだ。
「こんな美人と結婚できるとは! 役得だったな、左京」
「海堂先生には失礼だが……蛍さんはお母さん似かもな」
警察関係者が多いこともあって、菅井一族はみな恰幅がよく迫力があった。とくに現当主である左京の伯父、政平のオーラはすごい。もう定年しているとはいえ警視総監までのぼりつめた男の威厳は健在だった。
この場に集まっているのは五十代、六十代が中心だが左京と同世代と思われる男性も三名。彼のイトコだそうだ。
「ひとりは防衛省、残りのふたりは俺と同じく警察庁の所属だ」
左京がそう教えてくれた。つまり全員官僚、本当にエリート一族のようだ。
ところどころわからない話題もあったけれど、大きな粗相なく終えることができて蛍はホッと胸を撫でおろした。