冷血警視正は孤独な令嬢を溺愛で娶り満たす
自分が左京を詮索しようとしていた。その事実に驚く。
(すぐに他人に戻る相手のことなんて知る必要ない)
「おいで」
グンと彼に手を引かれる。繋いだ手から伝わる熱のせいで、蛍の体温も少しだけ上昇した気がする。
彼の車で最寄りの役所に行き、婚姻届を提出した。駐車場に戻ってきて運転席に座ると、左京は細く息を吐いた。
「思っていたよりあっけないもんなんだな」
同感だった。役所の職員は、転居届の書類を受け取るときとなんら変わらない態度で婚姻届も淡々と処理していた。
京都で結婚した美理たちは『おめでとうございます』と祝福され、写真を撮ってもらったと言っていたから地域差や個人差があるのかもしれない。
(こちらの幸せオーラの差かな?)
そんなことを考えながら蛍はクスリと笑った。
「あっけなく結婚を決めた人がなにを言っているんですか」
さっきの職員はたしかに熱意がなかったが、左京にだけは責められたくないだろう。それから、蛍は「あっ」と声をあげた。
「どうした、忘れものでもしたか?」
「離婚届も一緒にもらっておけばよかったかなと思いまして」
(すぐに他人に戻る相手のことなんて知る必要ない)
「おいで」
グンと彼に手を引かれる。繋いだ手から伝わる熱のせいで、蛍の体温も少しだけ上昇した気がする。
彼の車で最寄りの役所に行き、婚姻届を提出した。駐車場に戻ってきて運転席に座ると、左京は細く息を吐いた。
「思っていたよりあっけないもんなんだな」
同感だった。役所の職員は、転居届の書類を受け取るときとなんら変わらない態度で婚姻届も淡々と処理していた。
京都で結婚した美理たちは『おめでとうございます』と祝福され、写真を撮ってもらったと言っていたから地域差や個人差があるのかもしれない。
(こちらの幸せオーラの差かな?)
そんなことを考えながら蛍はクスリと笑った。
「あっけなく結婚を決めた人がなにを言っているんですか」
さっきの職員はたしかに熱意がなかったが、左京にだけは責められたくないだろう。それから、蛍は「あっ」と声をあげた。
「どうした、忘れものでもしたか?」
「離婚届も一緒にもらっておけばよかったかなと思いまして」