小動物系男子(女子)と放っておけない男子
「もうっ! 話くらい聞いてよ!」



 その手を掴んだのはそいつ。

 …細い腕なのに、女みたいに細い腕なのに信じられないほど強い力だった。




「おまっ……」


「うわっ、腕細! ちゃんと食べてる?!」




 それを言いたいのは俺だよ。

 と、内心思いながらも離さない俺の腕。




「うん、打ち解けたようで何より」


「何処を見て言って……」


「ボクとキミは、もう友達! はい決定、拒否権なーし!」


「はっ…ふざけ」


「さーさ! 時間もないし校舎の中案内してよ、レッツゴー!」




 そのまま引っ張られた腕は争うことができず、結局 学園の中を案内する事になった。
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