小動物系男子(女子)と放っておけない男子
「そういえばー、蒼柳クンって下の名前なに?」


「……」


「何か言ってよぉ……ボク、悲し…」




黙っていれば自然と静かになるだろう。

こんな子供の世話なんて飽き飽きだ。





「そう言えば、なんか人少なくない?」


「……」


「ねーぇ! ねえってば!」


「……この学校は特別なんだよ。私立赤嶺(あかみね)学園は"スカウトされた者"、もしくは超難関のテストを受けた奴しか入れない」


「うん、知ってる」


「半年に一度ある"それぞれのテスト"をクリアしておけば、授業に出る出ないも自由」




…何かを言っても言わなくても、こいつはうるさいのだなと思った。




「へ〜、じゃあなんで、蒼柳クンは来てるの?」


「暇なら黙って餌でも食っとけぶりっ子」


「うわぁ、酷‼︎ ボクの鋼の心を傷つけたぁ!」
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