最強男子は、最凶?!
こうして、夜永くんと奏磨くんの2人を見守ることとなった私は、なぜか夜永くんの膝の上で座っていた。
「夜永くん」
「ん?」
「これは……どういう、状況なのかな?」
「癒し効果?」
「癒し……?」
「それに……宮原って甘い香りするんだな。あの時もそうだったし」
「え?甘い?私……香水してないけど」
「血の匂いだよ。吸血鬼にはそれが分かるんだと」
「そーなんだ」
「なぁ、宮原」
「なぁに?」
「血、吸ってもいい?お腹空いてきちゃった」
「え!……///良いよ」
ー吸血の時間ー
「……ありがとう」
少し、クラクラ(𖦹ࡇ𖦹)
吸血されるってフワフワするんだね( *´꒫`)
「……大丈夫か?」
「うん、大丈夫」
「俺に寄りかかってもいいぞ」
私は、夜永くんの腕の中で寄りかかる。
(夜永くんは、吸血鬼なのに……暖かい)
すると、夜永くんの過去がフラッシュバックとして私の心に流れてきた。
(……え、?夜永……くん?の過去……)
私は瞳から、涙を流した。
その時、奏磨が優しく私の涙をぬぐってくれた。
奏磨は、人差し指を唇に当てた。
内緒にしとけ?というように。
私は、こくんと頷いた。
誰にも言わないよ?私の心にしまって置くよ。
すると、窓が急に割れて悪霊達が私達3人に襲いかかってきた。
が、意図も簡単に倒す2人。
でも、傷口から血が流れてくる。
「夜永くん!奏磨くん!血が」
「大丈夫だ、俺達は直ぐに治る……」
夜永くんの方は、諸に当たったんだろう。
息が荒い。
私は、夜永くんから離れ治療をしようとしたら夜永くんは、私をキツく抱きしめてきた。
「頼むからそのまま……」
「でも……」
「夜永、お前な。このままだと本当に死ぬぞ!本当にこの街全体を破壊するつもりか!」
「え!奏磨くん、それどういうこと!」
「夜永は、この世界を破壊するために生まれ変わってきた。夜永が、死ぬとこの世界が破壊されちまうんだ」
「夜永くん!」
すると、私の体から水色の光が放たれた。
私は、驚く。
数秒経たずに夜永くんの傷や心の傷が治っていく。
全て完治すると私の光が消え、夜永くんは元の姿に戻った。
「夜永!」
「夜永くん!」
「あれ……俺……」
「大丈夫!」
「君は……宮原爽羽?君が俺の心と傷を直してくれたの?」
そこに居たのは、夜永くんだけど……学生じゃなかった。
社会人で大人の夜永くんだった。
「で、君の隣に居るのは?」
奏磨くんが、ビックリしたような顔で大人になった夜永くんを見つめ……夜永くんの近くに行き首に牙を立てた。
「ッ!」
奏磨くんは、夜永くんの首筋の血を飲み。
その血を浄化させる。
すると、学生の夜永くんに戻っていく。
奏磨くんは、夜永くんから離れる。
「バカか!お前!過去に戻るなよ!」
「……そ……うま……」
夜永くんは、奏磨くんに泣き崩れハグを交わした。
落ち着きを取り戻した夜永くん。
「悪かった……情けない姿を見せて」
「うんん、そんな事ないよ(*^^*)私は、夜永くんの味方だから!」
私は夜永くんにキツくハグをした。
それ以降、私も夜の学校に通うこととなり夜永くんと奏磨くんと共に行動をするようになった。
それからというもの、夜永くんはあの空き教室に行くことも無くなりちゃんと授業にも受けることが出来ている。
後に親に聞いたら話だけど、私の祖先は癒しの神様が宿ってて私に遺伝しているらしいの。
それをもっと早く言って欲しかった……
その時に、早く対処が出来たはずなのにっ
でも、これからは夜永くんと奏磨くんを癒せるように頑張るから!