狼少女と、溺愛男子



そんな、なか。



「あ、聖里おはよ」



普通の顔して話しかけてくる琉架くん。



噂が広まってる中で、
話しかけて来るのは.........ただ頭悪い証拠。



うん。とりあえず無視だ。無視すればいい。



「........................、」



そう思って無視を貫き通したのに。



「あっれーっ?聖里、
〝彼氏〟が挨拶してんのに無視?」



私をギュッと後ろから抱きしめて。



まさに、〝火に油〟
そう言っても過言ではないことを言う琉架くん。



ぅ、る、琉架くんってば何言ってんの!?



これじゃ噂が、
もっと広まっちゃうのに..................



そう思っていると。



「聖里、連れて行くから」



琉架くんのその言葉が聞こえたとき。



私は、教室から連れ出されていた。


< 20 / 35 >

この作品をシェア

pagetop