野いちご学園 逆ハーアイドル寮


最近思うんだ。

私は先生のことが、好きだったわけじゃないって。



ボッチの私を構ってくれる人が先生だけだったから、恋って勘違いしてたけど。

話しかけてくれるのが嬉しくて、依存していただけなんだって。



そう思うと、運命の恋ってどんなものなんだろう?

本物の愛なんて、この世の中にあるのかな?



いつか私の前に、その正解を教えてくれる王子様が現れるといいな。




話は脱線しちゃったけれど……

今朝完成した新曲たちを、どうしても絢人先生に聞いてほしいんです。



高校に入学しても、暗闇でひとりぼっち。

地縛霊みたいに存在を消す、病的コミュ障。



そんな私が、ちょっとはまぶしい光に耐性がついたこと、前よりも人と関われるようになったこと。

私の成長を先生に気づいてほしいの。



闇をさまよっていた私を一番近くで支えてくれたのは、絢人先生だったから。


< 185 / 290 >

この作品をシェア

pagetop