野いちご学園 逆ハーアイドル寮
「心のケアは、俺に任せてね。マイプリンセス」
ひゃっ!
ととと、とばりくん。
突然現れただけでも驚いたのに、手の甲にキスはやめてよ。
「なっ、なんで……」
「僕たちがここにいるのかって? 朝都先輩から招集がかかったんだよ」
「俺たちのプリンセスが悲しんでるって聞いて、駆けつけない選択肢なんてないからね」
……みんな。
「ひーちゃんのナデナデがないから、俺は寝不足なの。制服もひざ掛けも、ひーちゃんの匂い消えちゃってるし。今夜こそはナデナデしてもらうからね」
ひぃえぇぇぇ!
たっ、環くん。
お寝ぼけ顔で、これ以上しゃべらないで。
私がみんなと一緒に住んでること、稲森さんにバレちゃう。
とんでもないウワサが、学園中に広がっちゃうから!