野いちご学園 逆ハーアイドル寮

降参と言わんばかりに、頭を抱えた環くんに対し


「タマちゃん先輩、頭ナデナデさせて~」


とばり君は、環くんに抱き着こうとしていて


「二人ともうるさい。じゃれるなら寮の外でやれ! 猫じゃらしなら、隣の実家にあるから!」


総長様はおでこの血管をピクつかせながら、腕を組んでの仁王立ち。



「ふーん、そういうこと」と、嬉しそうに頷いたとばり君。


「朝都先輩。俺とタマちゃん先輩の仲の良さに、嫉妬しちゃったんだね」


顔の表情筋を緩ませ、満足げに微笑んでいて


「誰が嫉妬なんかするかよ!」


総長様の血管は、ブチってキレてしまいそうなほど青くふくれ上がっている。




「朝都先輩もタマちゃん先輩も、安心して」


「帷、安心しろって何のことだよ?」


「俺は老若男女ウエルカムな男なの。朝都先輩とタマちゃん先輩、二人のことを平等に愛してあげるからね」


「はぁ?」

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