野いちご学園 逆ハーアイドル寮
「あっ、俺の取り合いでビッグバトルを起こすのはNGにさせてよ。流血スキャンダルでマスコミに写真を撮られて、雑誌やドラマ関係の人たちに迷惑をかけるようなことはしたくないんだ」
「誰がオマエなんかを好きになるか!」
「俺は責任感が強すぎだから、ファンの子たちを誰一人悲しませたくないんだ。だから俺とのスキンシップは、誰もいない場所限定にしてね。例えばこの寮の中とか」
「だから!」
「大事なことを伝え忘れてた。俺は一生、誰とも付き合わないって決めてる。芸能人だからね。俺と結婚できなくても、二人とも泣かないで我慢してね」
男子二人に向かって、投げキッスを飛ばしたとばり君。
総長様と環くんはというと
「こいつと話してると、俺の体力が吸い取られるんだけど……」
「理解できない宇宙人……関わるの無理……」
青ざめた顔で、二人一緒にしゃがみこんだ。