甘く痺れる恋情~華麗なる御曹司は愛しい運命をもう二度と手放さない~
旺志さんが帰宅するまで、ただ待つことしかできなかった。
家に和食料理人を呼んだ彼に言われて摂った夕食の味は、よくわからなかった。


今の私が決して食べられないような美しい料理ばかりだったのに、視覚でも上手く楽しめず、丁寧に作ってくれた料理人に申し訳なさでいっぱいになる。


「真白の好きなものばかりだろ。痩せたんだからしっかり食べろ」


そんな私を、旺志さんが付き合っていた頃のように優しくたしなめた。


私の好物を覚えてくれていたこと、痩せたことに気づいてくれていたこと。
喜ぶ資格なんてないのに嬉しくて、けれど罪悪感がもっと大きくなって、胸の奥がギュッと締めつけられる。


どうにか夕食を完食したあとは、バスルームに誘われた。
脱衣所にはラグジュアリーブランドのルームウェアが、その傍には私がお気に入りだったボディソープやシャンプー、トリートメントまで用意されている。


一年前まで愛用していたスキンケア用品まで揃えられていて、そんなことまで覚えていてくれた彼の想いが痛くてたまらなかった。
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