極上パイロットは偽り妻への恋情を隠さない
「欲しいものがなかったわけじゃないんだけどね……」
「うん」
気乗りしない私の声音に、彼が真剣な眼差しで相槌を打つ。
「私たちって、契約結婚みたいなものでしょ? もともと付き合ってたとか、普通に婚約したとかじゃないし。だから、やっぱり必要ないんじゃないかなって……」
「芽衣……」
「それに、結婚指輪をしない人も結構いるから、親には『私たちはいらない』って言えばいいんじゃないかな。おばさんには私からちゃんと話すし」
「そんなに気乗りしないか」
消極的な私に反し、樹くんが苦笑を零す。その表情は、どこか寂しそうに見えた。
彼がここまで指輪にこだわるのは、どうしてだろう。
買わなくて済むのなら、その方がいいはずなのに……。
たとえば、愛し合って結婚したのなら、指輪をつけたいとか贈りたいとかいうのもわかる。
けれど、私たちはその対極にいる。
樹くんは責任感もあるのかもしれないけれど、私の気持ちは別として、私の中ではあくまで利害が一致した結婚……という認識だ。
「うん」
気乗りしない私の声音に、彼が真剣な眼差しで相槌を打つ。
「私たちって、契約結婚みたいなものでしょ? もともと付き合ってたとか、普通に婚約したとかじゃないし。だから、やっぱり必要ないんじゃないかなって……」
「芽衣……」
「それに、結婚指輪をしない人も結構いるから、親には『私たちはいらない』って言えばいいんじゃないかな。おばさんには私からちゃんと話すし」
「そんなに気乗りしないか」
消極的な私に反し、樹くんが苦笑を零す。その表情は、どこか寂しそうに見えた。
彼がここまで指輪にこだわるのは、どうしてだろう。
買わなくて済むのなら、その方がいいはずなのに……。
たとえば、愛し合って結婚したのなら、指輪をつけたいとか贈りたいとかいうのもわかる。
けれど、私たちはその対極にいる。
樹くんは責任感もあるのかもしれないけれど、私の気持ちは別として、私の中ではあくまで利害が一致した結婚……という認識だ。