初夜で妻に「君を愛することはない」と言った私は、どうやら妻のことをめちゃくちゃ愛していたらしい

14 私が心から愛する妻(終)



 それから私たちは、一緒にその場に残された護衛騎士達が赤面して咳払いするほど、いちゃいちゃちゅっちゅしながら馬車に乗り込んだ。

 そして家に帰ってから、結婚休暇中のことに関して、ステファニーに散々叱られた。

「ちゃんとわたくしの話を聞いてくださいまし!」
「はい」
「勝手にわたくしの気持ちを決めつけないで。わたくし、本当はもっとずーっと前から、許してもいいと思っていたんですからね!?」
「えぇ……」
「そんながっかりしない! もっと反省して!」
「はい、すみませんでした」

 項垂れている私の横から、ステファニーがしなだれかかってくる。
 そう、説教をしながらも、彼女はなんだかんだ、私の隣をキープして離れないのだ。

 あまりに仲睦まじい私達の姿に、執事はにっこり微笑み、メイド長は涙し、侍従侍女達は俯いてプルプルしていた。おい、全員もっと頑張って鉄面皮でいてくれ!

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