初夜で妻に「君を愛することはない」と言った私は、どうやら妻のことをめちゃくちゃ愛していたらしい


「だから、マイケル卿がわたくしにつれないそぶりなのは、『もっと束縛して』の暗喩だと思っていたのです」
「そんな破廉恥なメッセージを送るか!」
「はい。マイケル卿は、本気でわたくしを嫌がっていたのですよね」
「え!?」
「わたくし、ようやく真実に気がついたのです」

 彼女が、私の唇を弄んでいた指を、そっと離した。

「だって、わたくしが全霊をもって迫った初夜に、わたくしに触れようとせずに抵抗なさっていましたものね。わたくしあれでようやく、プレイではなく本当に嫌われていると気がつきましたの」


 ハラハラと涙をこぼす彼女に、私はダラダラと冷や汗をかいていた。

 なんとなく、事情は分かった。
 このままだと、良くない方向に話が進んでしまうことも理解した。


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