初夜で妻に「君を愛することはない」と言った私は、どうやら妻のことをめちゃくちゃ愛していたらしい
顔を洗い、服を着替え、朝食の席につく。
そして私は、ふと気がついた。
(ステファニーに会いにいく以外、何もすることがない……)
昨日から二週間ほど結婚休暇を取得していた私は、ステファニーの好きに過ごそうと思っていたので、何もすることがなかったのだ。
いや、あるといえばある。
趣味の模型作りだ。
ステファニーはいつも、私が模型作りをしている時だけは、私に触れることなく、静かに私を見守ってニコニコ微笑んでいた。
正直、その視線も若干鬱陶しかった。
けれども、いざ一人になると、これ幸いと趣味に勤しむ気になれないのだ。
(……今日なら、好きなだけ邪魔してくれても構わないのに……)
そんなことを思いつつ、朝食を摂っていると、執事が静かに問いかけてきた。