初夜で妻に「君を愛することはない」と言った私は、どうやら妻のことをめちゃくちゃ愛していたらしい


 朝食を摂り終えた私は、ステファニーが好きな赤い花の花束を買い、本邸に向かう。


 そして、案の定なのだが……。


 私の実家勢の力により、彼女とは会わせてもらえなかった。


「昨日の今日で会わせる訳ないでしょ?」
「もっと反省してからよ!」
「兄さん、残念ながら今日は諦めた方が……」

 しかし私は諦めなかった。
 結婚休暇中の私には、時間だけは潤沢にあるのだ。

 そして私は、ステファニーに会わせてもらえるまで帰らないと粘りに粘り、根負けした実家勢に、本邸内をうろつく許可を出させることに成功したのだ!

「全くもう、勝手にしたら!」
「本当、兄様は思い通りになるまでしつこいんだから」

 去っていく妹達の言葉も、調子に乗っている私の耳には入らない。


(ふふふ、これでこっちのものだ)

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