初夜で妻に「君を愛することはない」と言った私は、どうやら妻のことをめちゃくちゃ愛していたらしい
ステファニーに勝手に声をかけないことを条件として出されたが、そんなことは問題にはならない。
なにしろ、ステファニーは私に惚れているのだ。
初夜の時は色々と狼狽していたこともあるだろうが、既にあれから二日経っている。気持ちも落ち着いているだろう。
そして何より、ステファニーは私に会わずに早1日を経過している。
あれだけ毎日私の顔を見て、隙あらば私の顔に好き勝手にちゅっちゅしていた彼女は、きっとマイケル=マクマホン欠乏症に陥っているだろう。
きっと、私の姿をちらりと見るだけでも、こちらに駆け寄ってくるに違いない!
「くくっ。さすが私。計画どおりだ……いや笑うな、今はダメだ……」
「やべえ、兄貴笑ってるぞ」
「とうとう狂ったんでしょうか……一体どうしたら……」
「いや、触れるな。触れたら感染るから、俺たちは離れよう」
弟達の声を無視した私は、さっそく花束を抱えて本邸内をうろつくのだった。