初夜で妻に「君を愛することはない」と言った私は、どうやら妻のことをめちゃくちゃ愛していたらしい
弟達の声を無視した私は、さっそく花束を抱えて本邸内をうろつく。
そうして、ようやく目当ての彼女を見つけたのだ!
彼女は庭がよく見える来客もてなし用のカフェルームにいて、妹達二人と共にティータイムを楽しんでいるようだった。
庭が見えるということは、庭からも室内の様子がよく見えるということだ。
私は窓の外、木の影からそっと彼女を見つめる。
そうすると、彼女が話している内容を、わずかながら聞き取ることができた。きっと窓を開けているのだろう。不用心なことだ。
「……姉様、……」
「……のよ、…………」
「……るくないわ! ……」
何やら落ち込んでいるステファニーを、妹二人――マリアリーゼとミリアリーゼが慰めているようだ。
話がよく聞こえないなと思い、少し近づくと、妹達は私の存在に気がついたようだ。
二人は眉を顰めたあと、何かを思いついた悪い顔をして、ステファニーに話しかける。