初夜で妻に「君を愛することはない」と言った私は、どうやら妻のことをめちゃくちゃ愛していたらしい
急に背後から声がして、私は谷底に突き落とされたかのような悲鳴を上げる。
そんな私を、彼女は悲しそうな瞳をして見ていた。
「……そんなに嫌がらなくても」
「嫌がってない、驚いたんだ! ……ステファニー、会いにきてくれたのか……!?」
久しぶりに正面から見る彼女本体は、少しやつれていて、未亡人のような色気を醸し出していた。
なんということだ、彼女はつい数日前に結婚したばかりだというのに、既に夫を失った状態まで進化してしまっている!
「そろそろ、話をしようと思いまして」
彼女は、私の向かいのソファに優雅に腰掛けると、そう切り出したのだ。
私はそれとなく、枕を背後に隠した。