初夜で妻に「君を愛することはない」と言った私は、どうやら妻のことをめちゃくちゃ愛していたらしい


「そろそろ、話をしようと思いまして」


 ステファニーはそう言うと、私の向かいのソファに座った。

(……『ミッチーの隣はわたくしのものですわ!』といつも豪語していたのに、隣には座らないのか……)

 一瞬残念に思ったけれども、気を取り直してステファニーの方を見る。

 まずは、ステファニーが向き合ってくれたことへの感謝を伝えなければならない。

 私はいつも、感謝や好意を言葉にすることをサボってきた。
 今回の件で、それを痛いほど思い知った。
 だからまずは、そこから改善していかなければ。

「ステファニー、会いたかった。君の顔を見て話をしたかったんだ。ありがとう」
「……」
「いつもみたいに、こっちのソファに来ないのか?」
「いきません」

 そうか、と私は項垂れる。
 そうか、そうだよな。
 彼女は私に失望しているのだから、私の隣になんて来ないよな……。

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