初夜で妻に「君を愛することはない」と言った私は、どうやら妻のことをめちゃくちゃ愛していたらしい
「いや、なんでもない。ええと、これは私の持論に過ぎないのだが、それでいいか」
「それで構わない!」
「……女性に対する対応で一番大切なのはだな、誠意を持って接することだと思う。その女性の容姿だけでなく、在り方を尊敬していれば、自然と言葉が出てくるはずだ」
「自然と」
「そうだ。相手の女性をよく見ることだ。綺麗だの可愛いだの、女性が喜ぶ言葉を覚えてそれを杓子定規に言うのではなく、相手の女性の良いところをしっかり見極めるんだ。その結果が、綺麗、可愛い、といった言葉に繋がるのは問題がない……と、思う」
「なるほど、とにかく綺麗可愛いだな」
「こいつ話を聞いてない!?」
「冗談だよ。分かった、ステファニーをよく見ることにする。どうもありがとう」
満足げな声で返す私に、バーナードは「無理をするなよ?」「少しずつ挑戦するんだ、できる範囲を見極めろ」「下手すると戦死するぞ」「マリアさんによろしく」と言って最後まで心配そうにしていた。
うん、なんとなく分かったぞ。
ステファニーをよく見ていればいいんだな。
しかしあれだ、心配だからもう一人ぐらい相談しておくか。