初夜で妻に「君を愛することはない」と言った私は、どうやら妻のことをめちゃくちゃ愛していたらしい
(そろそろいいかしら……)
こっそりその集団から抜け出たわたくしは、するりと路地裏に入り込んで一息つきました。
体が大きな彼は人混みを抜けるだけでも一苦労のはず。ここまですれば、ミッチーもわたくしを追ってこられないはずです。
安心すると同時にぽろりと涙が目から溢れてしまいました。
はあ、早く帰らなければ……。
そう思って大通りに戻ろうとしたところで、急に行く先を太い腕に阻まれて、わたくしはびくりと体を震わせます。
「おっと、お嬢ちゃん。どこに行くつもりなんだい?」
ぎょっとして振り向くと、そこには30代から40代くらいの見窄らしい格好をした男性が3人、いやらしい笑みを浮かべながら、わたくしを取り囲んでいました。