初夜で妻に「君を愛することはない」と言った私は、どうやら妻のことをめちゃくちゃ愛していたらしい
男達が回収された後、残されたのは、数人の護衛騎士にわたくしと、それからミッチーです。
わたくしは、何だか怖気付いてもじもじと黙っていました。
先ほどまではあんなにミッチーに抱きつきたかったのに、事態が収まってしまうとなんと声をかけたらいいのか分からなくて、わたくし狼狽えてしまっているのです。
「……あ、の」
「怪我はないか。何かされていないのか」
「は、はい」
「それは良かった。……だが全て、運が良かっただけだ。何をしているんだ君は!」
悲鳴のような叫びに、ビクリと体が反射的に強張るのを感じました。
常日頃わたくしに甘々のミッチーも、今回は流石に怒っているようです。それは当然です、こんなふうに危険な目にあったのは、わたくしの迂闊な行動が原因なのですから。
「……ご、ごめんなさい」
わたくしが悪いのは分かっています。分かっているのです。
けれども、理屈が分かっていることと、気持ちの問題は別です。
わたくしは、怖くて悲しくて、ぽろぽろと涙が溢れていくのを止めることができませんでした。
そんなわたくしを見て、ミッチーが慌てています。
「違う、すまない。……だめだな。私はどうしても、女性に対して気が利かない」
ミッチーは大きくため息をつくと、今度はわたくしを優しく抱きしめてきました。
「怖かったろう。もう大丈夫だ」