ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪
真実、その深い沼/その6
ケイコ



「ケイコちゃん、大丈夫か?」

アキラが私の汗まみれの体、さすってくれてる

あっちもこっちも、すりすりしてくれてるし…

心配そうに私の顔をのぞきこんで…


...



「うん、ゴメン。なんか、一気に頭の中がいっぱいになっちゃって…」

でも、この瞬間、ひらめいたって感じだった

「アキラ…、私たち、何も剣崎さんとの約束破ってる訳じゃないんだし、別にこっちから弁明することないんじゃない?」

「ああ、それもそうだな…」

「それで私、今ふと思ったの。剣崎さんていっても、今の相和会のトップじゃないよ。トップは矢島さんだし。この人、私だけじゃなく麻衣とも、会長の葬儀以外では面識ないはずだよ。そんな人がトップなのにさ、剣崎さんだけで信じ切っていいのかなって…」

「ケイコちゃん…」

「あの人は信頼に足る人だよ。でも、背景が違ってきてるよ。少なくとも、相馬さんが生きてた時とは一緒じゃないって考えないと。いざとなったら、あの人の判断だけではってことも…、ねっ?」

「そうだな…」

「アキラ、その記者の人にはさ、こっちの情報言わないで、向こうからのこの記事での見解聞けないかな?私たちは一体、この記事のことで、どう注意すればいいのかとか…。向こうからすれば、勝手な話だと思うだろうけど…」

私は一気にまくし立てた

「うん、やってみる。誠意を込めて頼めば何とかなると思うよ」


...


私たちだって必死だ

結局、自分たちのエゴが最優先なのかもしれない

でも、ギリギリのところでいつも目の前、直視してるし…

今日のお金だって、その気持ちかみしめた上でATMに入れたんだ

アキラへは、明日にでも私から電話することにした





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