筒井くんと眠る夜 〜年下ワンコ系男子は御曹司への嫉妬を隠さない〜
ニコッと笑った筒井くんは、それから私の身体中に熱っぽいキスをして、もう一度昨夜あったことを教えるように私を抱いた。
恥ずかしかったけど一回しちゃったし……って思ったら流されるままだった。
自分がこんなに貞操観念の緩い人間だとは思わなかった。
その後は自然な流れでベッドの中で気怠げな筒井くんに後ろから抱きしめられていた。
『小夜ちゃん婚約者がいるんだね』
『私そんな話までしたの?』
『うん。結婚したくないって』
そんなことまで言ったんだ。お酒って怖い。
『べつに結婚したくないわけじゃないよ』
『でもそいつと結婚するの嫌なんでしょ?』
『嫌なのは生まれた時から婚約者が決まってること。相手のことはよく知らないから嫌いも好きもないよ』
裸を見られて開き直ったのか、つい本音を言ってしまった。
『それにどうせ結婚からは逃げられない』
『……小夜ちゃん、今でもあんまりよく眠れないんだね』
『本当になんでも話しちゃったのね』
私は昔から睡眠が浅い。
中学生の頃、自分がお嬢様で敷かれたレールの上から絶対に逃げられないって理解した日からよく眠れない。
学校は決められたところ、就職はしてもいいけど親の許す会社で結婚までに辞めなきゃいけない、結婚は決められた年齢になったら家同士で決めた相手として、その人との間に家を継がせるための子どもをつくる。
親のお金で何不自由無く育ったけど、私の人生に自由なんて無い。
息が詰まって苦しくなって虚しくなって眠れない。
『でも昨夜は久しぶりにぐっすり眠れたかも』
『記憶が無いくらいね』
筒井くんの言葉はなんだか皮肉っぽい。
恥ずかしかったけど一回しちゃったし……って思ったら流されるままだった。
自分がこんなに貞操観念の緩い人間だとは思わなかった。
その後は自然な流れでベッドの中で気怠げな筒井くんに後ろから抱きしめられていた。
『小夜ちゃん婚約者がいるんだね』
『私そんな話までしたの?』
『うん。結婚したくないって』
そんなことまで言ったんだ。お酒って怖い。
『べつに結婚したくないわけじゃないよ』
『でもそいつと結婚するの嫌なんでしょ?』
『嫌なのは生まれた時から婚約者が決まってること。相手のことはよく知らないから嫌いも好きもないよ』
裸を見られて開き直ったのか、つい本音を言ってしまった。
『それにどうせ結婚からは逃げられない』
『……小夜ちゃん、今でもあんまりよく眠れないんだね』
『本当になんでも話しちゃったのね』
私は昔から睡眠が浅い。
中学生の頃、自分がお嬢様で敷かれたレールの上から絶対に逃げられないって理解した日からよく眠れない。
学校は決められたところ、就職はしてもいいけど親の許す会社で結婚までに辞めなきゃいけない、結婚は決められた年齢になったら家同士で決めた相手として、その人との間に家を継がせるための子どもをつくる。
親のお金で何不自由無く育ったけど、私の人生に自由なんて無い。
息が詰まって苦しくなって虚しくなって眠れない。
『でも昨夜は久しぶりにぐっすり眠れたかも』
『記憶が無いくらいね』
筒井くんの言葉はなんだか皮肉っぽい。