淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
「ひとりぼっちは寂しいよねぇ?」
どうして戸倉瑞樹はこの猫を保護しないのだろう。

マンションだから遠慮してるんだろうか。
入居条件の中にはペット不可とは書いていなかったはずだけど……。

色々考えている間に猫はあっと言う間に缶詰を平らげていた。
空になった缶詰の底をいつまでもなめ続けている。

「明日も持ってくるから、もうひもじいことはないからね」
麻里奈の言葉がわかっているかのように、猫はニャアと短く鳴いて右足を引きずりながら安全な茂みの中へと戻って行ったのだった。
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