淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~

☆☆☆

「お、今日はちょっとだけ遅い帰りだね」
部屋に戻ると鈴子がつまみ片手にホラー映画を見ていた。

「ちょっとだけ寄り道してきた」
「男のところ?」

「違うわよ」
と、否定してからふと気がつくことが会った。

戸倉瑞樹との約束を守るためには仕事終わりに真っ直ぐ公園へ戻ってくることになる。
つまり、男と約束を取り付けることができないということになるのだ。

その事実に気がついた麻里奈はリビングの入り口で呆然と立ち尽くしてしまった。
手の力が抜けてバッグが床に落ちても気が付かない。

「麻里奈?」
「私……信じられない!」

そう絶叫したかと思うとそのままの勢いで自室に入りベッドにダイブした。
戸倉瑞樹のことばかりを考えていて、他の男と関係を持つ時間を忘れてしまうなんて!

今までの自分では絶対に考えられないことだった。
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