淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
そうしている間にも麻里奈の血がうずうずと騒ぎ始める。
少し好みのタイプの男を前にするだけで我慢できないくらい限界に達しているのだ。

麻里奈は「他の子のことは知らない」と短く返事をすると自分から男に腕を絡めた。
男がゴクリと唾を飲み込む音が聞こえてくる。

更に自分の胸を押し付けて相手に意識させると、男はゆっくりと歩きはじめた。
このまま近くのホテルに向かうのだ。

そう思うと心が踊った。
早くこの男を食べてしまいたいという欲求が体内で大暴れしている。

できれば人目なんて気にせず、今すぐここで関係を持ってしまいたいくらいの感情。
だけど、その裏で得体のしれない嫌な気持ちが麻里奈の中に生まれていた。

その嫌な感情はホテルが近づくにつれて大きく育っていき、ついに麻里奈はホテルの手前で足を止めていた。
さっきまであれほど男を欲しいと思っていたのに、今では関係を持ちたくないと思っている自分がいる。
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