淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
やっぱりこんなところではロクな男がいないのか。
そう諦めかけたときだった。

「君、いくら?」
そう声をかけられて振り向くとまだ20代前半の若い男が立っていた。

背は175センチくらいで、細身で服から出た二の腕を見る限り筋肉質なのがわかる。
顔もまぁ、悪くない。

麻里奈は一瞬戸惑ったあと「別にお金はいらないの」と、答えた。
「お金がいらない? 嘘だろ?」

男は半分笑って、半分真顔で聞いてきた。
ここで無料を押し通せばきっと不審がられる。

そう考えた麻里奈は「じゃあ、これだけもらう」と、指を一本立てて見せた。
「たったそれだけ? 君よりもずっと見た目が悪い子だってもっとせびってくるのに」

それでもまだ男は半信半疑そうだ。
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