淫夢でも溺愛されたい！ 〜サキュバスは隣人にガチ恋する～

ハッピーエンド

「付き合いはじめたってことは、もうヤった？」
鈴子からの問いかけに麻里奈は口に含んでいたお茶を吹き出しそうになった。

なぜか戸倉瑞樹と付き合うことになったことを、麻里奈は翌日の朝鈴子に伝えた。
告白された当日は麻里奈自身自体がよく読み込めなくて、混乱したままだったからだ。

麻里奈からの告白を受け入れた戸倉瑞樹は丁寧にスマホを取り出して『では、番号交換をしましょう』と言ってきた。
その事務的な言葉に従ってスマホで連絡を取り合えるようになったものの、まだ麻里奈には信じられなかった。

『猫アレルギーはありますか？』
次に質問されたのはそれだった。

麻里奈は瞬きを繰り返して『いいえ』と返事をした。