淫夢でも溺愛されたい! 〜サキュバスは隣人にガチ恋する~
「25歳を過ぎたから急激に老けてきたのかも」
両手で自分の頬を包み込んで絶望的な声を出す。

「そ、そんなことはないと思います。夢園さんは25歳になっても十分素敵です」
後輩はどうにか麻里奈の調子を元に戻そうと必死だった。

それもそのはず、お店の開店時間まであと5分を切っている。
「ほら、夢園さん立ち上がってください。今日もお客さんが夢園さんの接客を待ってるんですから」

お世辞ではなかった。
麻里奈の接客は大抵のお客さんから高く評価されていて、何度も来店する人からは麻里奈を指名して服を選ぶこともあるくらいだ。

麻里奈はこの店にとってエース的な立ち位置になる。
そんな麻里奈が腑抜け状態では、店の活気まで失われてしまう。

「夢園さん、とにかく立ち上がってください。服が汚れますから」
現実的な指摘を受けて麻里奈はようやく立ち上がった。

せっかく新作の服を来てきたのにホコリがついてしまっている。
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