ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~
「……うちに転がり込もうとしたときの村正さん。

 言ってることは無茶苦茶だったけど。

 なんかこう……必死そうだったんですよね」

 そうですか、と桐治はちょっと笑ったあとで言った。

「それで、どうだ、村正。
 なにか画期的なムラマサのアイディア、思いついたか?」

「いや、この人生ダメ人間風の奴と暮らしていたら、なにか思いつくかと思ったんだが、なかなか」

 あの~、何故、私は住まわせてあげた挙句に、ディスられているのですかね……?
とあやめが思ったとき、桐治が言った。

「あやめさん、こいつ、こき使ってやってくださいね」

 『オイ、ムラマサッ』とか、『コラッ、ムラマサッ』とか。
 『態度デカイんだよ、若造のくせにっ、ムラマサッ』とか最初に言うと、動きますから」

 ……まさか、ほんとうに『オイ、ムラマサ』で動くようにするつもりでは、ムラマサ。
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