ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~
 


 特にややこしい場所ではないが、目標物がなく。

 みんな、もれなく迷って到着した。

 最初から遅く来る予定だった星子より遅くに由良はやってきた。

 みんなで迎えに出ると、
「あー」
とみんなと同じ場所で由良も声を上げる。

「ここに来ると、『あー』と叫ぶ呪いにかかってるのか」
と村正が言った。

「それにしても、遅かったわね」
と星子が言うと、由良は、困ったように、いや~、と後ろ頭をかいて言う。

「実は間違えて、違うマンションに行っちゃって。
 そしたら、引っ越し中で重い荷物抱えて困ってる綺麗な人に遭遇したんで、手伝ってあげてたんです」

「人がいいな」
と村正は褒め、脇田が、

「なんだ、その今にも恋がはじまりそうなシチュエーションは」
と言う。
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