ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~
「そうですねー。
 お茶でもどうぞとか。

 連絡先教えてくださいとか言われたんですけど」

「何故、教えてこない」
と村正は言ったが、

「僕、北条さん一筋なんで」
と由良は言う。

「いいから、恋をはじめて来い」
と村正は由良を今来た道に押し戻そうとするが、小林が止めた。

「待ってください、村正さん。
 そんなラッキー、この世にあると思いますか?

 そんなトントン拍子に美女と親しくなれるなんてこと、絶対にないですよっ。

 少なくとも俺の人生にはなかったですっ」

 詐欺とかはじまったらどうするんですっ、と叫んで、小林は聖子に、

「可哀想に……」
と哀れまれていた。


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