希望の光～たとえあなたが消えても愛し続ける～

大好きなこの人を「俺が」幸せにしたい。
そう思ったら、もう理性なんてどこかに吹き飛んでしまった。


「京夏さん」


「はっ！ りゅ、流星君」


「ごめん、聞こえた。京夏さんの悲しみの声が」


その瞬間、俺は、涙で顔を腫らした京夏さんを抱きしめた。


「……流星……君……」


「俺、京夏さんが好きだ。もう、ずっとずっと前からあなたを想ってた。なのに……大好きな京夏さんは、今、こんなに苦しんでる。結局、俺は何もできないんだ」


絶対守るって誓ったくせに。
無力な自分が死ぬほど情けない。


「……ううん。私、流星君が側にいてくれて嬉しいよ」


その言葉を聞いて、俺はパジャマにシワができるくらい京夏さんを強く抱きしめた。


そして……
頬を優しく撫で、どうしようもなく愛おしい京夏さんの唇に、そっとキスをした。
その柔らかい感触が、俺の心に火をつける。