女子高生と同居することになった!

21話。年の差カップルだって?

21話。年の差カップルだって?

あかりは気になった。 なぜレンは自分のすべてを受け入れようとしないのだろうか? レンがあかりに恋をしているのは間違いなかった。 それはあかり自身が誰よりもれんの心を感じていた。 もしかしたらレンは28歳の体から10年前にタイムスリップし、自分はまだ未成年者の女子高生だからだろうという気がした。

しかし、あかりはもうすぐ18歳の誕生日を控えている。 もう18歳になれば結婚もでき、法的にも成人になる。 そして、すでにアカリの肉体自体ももはや幼い少女ではなく、成人と同じだった。 レンとの愛を完成させるためには結婚しなければならないという気がした。

「私たち、結婚しよう!」

アカリちゃんの言葉にレンはびっくりした様子だった。

「結婚?でもまだ成人じゃないでしょ? 私も今成人の体でいるけど、ある意味あなたと同じ高校生だから。」
「18歳の誕生日が過ぎたら結婚できるじゃん。」
「私は18歳の誕生日が過ぎたけど、あかりちゃんは……。」
「もうすぐだよ。 6月24日だから1ヶ月も残ってない。」
「でも結婚式に誰を招待するの?」
「招待する必要はない。 私たち二人だけの結婚式をするの。 教会や聖堂に行って神様の前で誓約しながら結婚するの。 もちろん、ウェディングドレスとタキシードはレンタルして着て結婚できるよ。 それから、できれば婚姻届も出そう。」

ところが、なぜかレンは答えていなかった。 とても喜ぶと思ったのに。

「どうして…···…答えないの?」
「私もあなたと結婚したい。」
「ところで、どうして…···…私が先にプロポーズしたけど嬉しくない?」
「そうじゃなくて結婚式をどうしたらいいか考えているんだ。」
「何?バカ。それならそう言わないと。 私は君が結婚したくないからだと思ったじゃない? こうしたらどうかな? 私の誕生日に結婚するの。 私の18番目の誕生日にレン君の花嫁になったら本当に幸せだと思う。」
「いい考えだね。」
「私は本当に一生で一番幸せな日になりそう。」
「私も同じだよ。」

しかし、アカリはそう答えながらも、レンの目からなぜか暗くなった彼の目つきを感じることができた。

どうしてかな? レンが私を愛していることは確かだが、どれだけ愛しているかを感じることができるのに、なぜ思ったほど喜ばないのだろうか? それとも私に一生責任を負わなければならないという考えで負担でもあったのだろうか?

「私に一生責任を負わなければならないというそんな考えはしないで。 ただ君と一緒にいたいだけだから。 そして、君の花嫁になりたいだけです。」

あかりの話を聞いてれんが答えた。

「私も君の新郎になりたい。 そして、どうすれば君を一番幸せにしてくれるか、という考えだけだ。」

アカリはレンの言葉に喜びを隠さずに言った。

「じゃあ、私たち結婚するんだよ。」
「うん、結婚しよう。」

あかりはベッドに座ったままれんの胸に抱かれ、あかりとれんは抱き合った。 そして、しばらくそうしていた。

あかりはれんを抱きしめたまま言えない幸福感に浸った。 このままだけ生きられたらどんなにいいかな? こんなに同じ家でレンの本当の花嫁になって暮らせたらどんなにいいだろうか?
レンの花嫁になる日、その日はレンとすべてを分かち合い愛するだろう。 人生で一番幸せな日になるだろう。 あかりはそう思いながらウェディングドレスを着た自分の姿を想像してみた。

「あかりちゃん。」

レンはアカリを抱きしめたまま静かに呼んだ。

「うん?」
「世界の誰よりもアカリちゃんが好き。」

あまりにも甘い言葉だった。 あかりは幸福感に浸りながらレンに言った。

「私も世界の誰よりもレン君が好き。」

二人は抱き合ったままベッドに横になった。 そして唇を合わせてお互いの温もりを感じながら愛を確認した。 あかりはそのままれんの胸に抱かれて眠りについた。

朝起きたら隣の席が寂しかった。 レンはすでに起きて学校に行く準備をしていた。 アカリが目をこすっているとき、レンはドアを開けて言った。

「もう車があるから一緒に行くこともできるし、いいね。」

レンが車を買ってからは一緒に登校した。 レンはアカリを学校の近くであらかじめ降ろし、自分は車に乗って行き、車の中で変わった姿で降ろしたため、以前のように校門を出入りする時、他の生徒たちの視線を意識しなくてもよかった。

その日、あかりは教室に入るやいなや、何人かの女の子が集まって騒ぐ声を聞いた。

「やあ、渡辺あかりね。」
「何で?」

あかりは他の生徒たちの口から自分の名前が出ると、その場に立ち止まったまま耳を傾けた。

「元祖交際をしているそうだけど?」
「元祖交際?誰と?」
「知らない。 当然大人の男だろう。」
「誰が言ったの?」
「自分のクラスの男の子がそう言ったと隣のクラスの女の子から聞いたよ。」
「本当? びっくり!見た目はそんなに見えない子が元祖交際だなんて?」
「まあ、元祖交際かもしれないし、付き合ってるのかもしれないって。」
「付き合っていると言っても驚きだ。 一体何歳の男と付き合うの?」
「よく分からない。 25から30歳の間だそうだけど?」
「元祖交際でも付き合うのもあきれる!」
「それだけじゃなくて二股だって。」
「え?本当?」
「成人の男の子とも付き合って、うちの学校の男の子とも付き合って二股なんだから。」
「それは本当?」
「休み時間ごとにある男の子と話していたけど。」
「やっぱり人は見た目だけ見ては分からない。」

3人の女の子は、アカリが自分たちの後ろに立っていることに気づいた。 それから軽蔑した目であかりを見て言った。

「まったく!」
「本当に呆れる!」
「どうしたの?」

あかりは自分の席に行き,ハンマーで頭を殴られた気分だった。 休み時間に廊下に出て、ひょっこり窓の外を見ていると、レンが近づいてきてアカリに聞いた。

「何してるの?」

アカリが陰気な顔をしているのを見て、レンは再び尋ねた。

「どうしたの? 何かあったの?」

アカリはクラスの女の子たちが言った言葉をそのままレンに伝えた。

「何?」

レンは震えながら言った。

「中島この野郎!」
「どうするつもり?」
「まあ、今にも駆けつけたいけど、この姿で現れるわけにはいかないから、学校が終わるまで待たないと。」
「放っておいて。 そうしているうちにやめるだろう。」
「そんなやつは放っておいてはいけない。 二度と口を遊ばせないようにする。」

レンはそう言って教室に入った。

その日の授業を終えた後、レンは校門の外で待っていた。 俊介が校門の外に姿を現すと、レンは車から降りて俊介に近づいた。

「久しぶりだね。」

俊介はレンが現れるとびっくりしながら言った。

「えっ、どうしたの?」

レンは俊介の肩に手を当てて言った。

「あっちに行って話をする?」
「私は話すことがありません。」
「素直に一緒に行った方がいいと思う。」

レンは俊介を連れて人通りの少ない場所に行った。

「二度とアカリちゃんに迷惑をかけないって言ってたのに、どうして約束を守らないの?」
「私、その時その写真アップしませんでした。」
「写真はアップしてないか分からないけど、噂は広めたじゃん。」
「私が噂を立てたという証拠がありますか? 他の学生たちも私のようにアカリちゃんがあなたと一緒にいるのを目撃して噂を立てたかもしれないじゃないですか。」
「アカリちゃんが言うんだけど、同じ女の子たちが言う時に隣のクラスの女の子たちが言うのを、自分のクラスの男の子から聞いたって言ってたんだけど、アカリちゃんの隣のクラスの男の子って誰かな?。」
「私は知りません。」
「知らないって? 本当に知らないの?」

レンは俊介の首筋を押さえながら言った。

「痛くて死にそうです。 どうか置いて話してください。」
「警告するんだけど、あともう一度ぶらぶらしてみて。 その時は本当にただではおかないから。」

レンはそう言いながら俊介の首筋を掴んだまま押しのけ、俊介は倒れそうによろめきながら結局尻もちをついてしまった。

レンは振り向かずに車に向かって歩いた。 そしてエンジンをかけて出発した。 道端に倒れていた俊介が体を起こし、レンの方をちらりと見て、顔をしかめながら歩いた。

***

レンが家に着くと、アカリは学校から着いたばかりのように、制服を着たまま落ち込んでいる顔をしてソファに座っていた。

「あかりちゃん。」

れんの言葉にあかりはれんを見つめて小さく言った。

「来たの?」
「私が今中島にまた警告してきたから、これからは何も言えないよ。」
「レン君。私、学校を退学しようかと思って。」
「なんで?今日あったことで?。」
「ひそひそ話していた女の子たちが軽蔑するように私を見るのに本当に耐えられなかった。 廊下を通る時、他のクラスの子たちも私を見てひそひそひそ話すし。 そして、私のせいでレン君も無駄に学校に通っているんじゃない?」
「それは構わない。 私は大丈夫。」
「学校で同じ教室にいるわけでもないし、隣に一緒にいるわけでもないし、あえて学校に行く必要があるだろうか?」
「でも学校は終わらせないと。」

アカリはソファから立ち上がり、レンに近づき、言った。

「私にとって学校はあまり意味がない。ただ君と結婚して一緒に永遠に一緒にいるのが願いだよ。」

あかりはそう言いながられんの胸に抱かれた。 レンはアカリを抱きしめながら考えた。

(私は君と永遠に一緒にいられないけど、どうすればいいの?)

その愛らしく哀れな魂を一人にして去らなければならないと思うと涙が流れた。 しかし、自分の胸に抱かれてすすり泣いているアカリを思うと、涙を見せてはいけないと思った。 あかりはれんの胸に抱かれたまま言った。

「私はレン君さえいればいい。 レン君が私には全部だよ。」
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