ごめん、キミが好き《短編・完結》



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タクマは出発の時、婚約解消を断言したけど、婚約者はだいぶタクマの事を気に入ってしまったらしい。



相手がタクマのお父さんの会社の取引先だった事から、お父さんに婚約を迫られたタクマは、ある条件を出したらしい。



『俺が、5年以内に一人前の人間になったら解消して欲しい。ユイを迎えに行く。もしダメだったら…彼女と結婚するよ。』




突然倒れた聡おじさんの体調も考慮されて、期限より早くタクマは一人前になった。



聡おじさんも、もう認めるしかなかったみたい。





頑張ってたんだね、タクマ。私を迎えに来てくれようとしてたんだね。



それなのに、私はそんなタクマを裏切って…他の人と…。


ごめんなさい、タクマの腕の中でそう言うと、タクマがぎゅっと抱き締めてくれた。



「今、ユイがここに居るからそれでいい。」



呟く様にタクマは言ってくれた。





私ね…これからたくさんタクマを愛するって誓うよ。




もう気持ちを隠さなくていい。


素直にタクマに伝えるよ。




「タクマ…愛してる。」







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