ごめん、キミが好き《短編・完結》
4人はいつもの様に庭へ。
「あ、ワイン空いちゃった。パパ倉庫にまだあったかしら?」
なんて二人が庭からリビングへ向かって行った。
「ね、タクマ。懐かしいね、この景色。なんだか4年も経ったなんて嘘みたい…。何も変わらないね…。」
するとタクマはグラスを庭の小さなテーブルに置いた。
「変わったよ?」
フワッ――
「きゃあっ!」
いきなり私の体が宙に浮いた。
タクマが私の両脇を掴んで抱き上げたから。
「タクマ…何…?」
「あの頃とは違う。今は、堂々とユイが俺のものだってみんなに言えるんだ。」
タクマに持ち上げられた私は、タクマを見下ろした。
「タクマ…。」
庭の小さな灯は、私を挟んでタクマに影を落とす。
小さな小さなタクマは、色っぽい目をした大人の男になった。
ドクン―ドクン―
やっぱりタクマといると、私の鼓動はいつでも高鳴る。
「式を挙げるのはまだ先だけど…、俺達が一緒に過ごしたこの家の前で誓うよ。」
「…?」
「ユイを、最初で最後の女にする。もう離れないって……誓うよ。」
未来が見える。
「私…私も……誓います。タクマをもう離さな…」
堪えてた涙が、もう溢れ出して…上手く話せない。
「ユイ泣きすぎ〜。可愛いなぁ。」
「も…ばか。」
恥ずかしい。
「じゃあ、ママ達が証人ね♪」
いきなりパパ達が現れた。
「い…いつから見てたの?!」
「フフッ…タクマ君の誓いの言葉から。」
私は涙なんて忘れてさらに恥ずかしくなった。
私達、二人の未来が見える。