ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
そういい切ってヒント探しを再開した。

とにかくここから脱出できればいそれでいいんだ。

人数なんて関係ない。

そう自分に言い聞かせて。

しかし、文秋がヒントを見つける前にカチッと小さな音がして全身が凍りついた。

これはゾンビが出てくるときのドアが開くときの音だ。



今まで何度も聞いてきたその音に文秋の動きが鈍くなる。

振り向けばそこにすでにゾンビが立っていて、噛み付こうと口を大きく開いているのではないか。

そう思って体がガチガチに固まってしまう。

見たくない。

だけど見なきゃいけない……。

ギギギッと錆びたおもちゃみたいな動きで文秋が振り向くと、そこには梨乃が立っていた。

思わぬ人に「ギャア!」と悲鳴を上げて飛び退いた。

梨乃の後ろからは春美がドアから出てくるところだった。
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