ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
梨乃の言葉に春美が壁に手を這わせて電気をつけた。

パチッと音がして瞬時に部屋の中が明るくなる。

暗いところから明るいところへ出てきたときのように、一瞬目の前が真っ白になった。

次いで「キャアア!」と、春美の悲鳴が聞こえてきて梨乃と文秋は息を飲んだ。

春美の目の前にゾンビがいる!

きっと、電気のスイッチがゾンビ出現のスイッチになっていたのだろう。

ゾンビは目の前にいる春美に襲いかかろうとしている。




「やめろ!!」




咄嗟に動いたのは文秋だった。

文秋は本棚の上の花瓶を手に取ると、それを振り上げてゾンビの後頭部に打ち付ける。

ゾンビは一瞬ひるんだけれど動きを止めずに振り向いた。

頭から血が流れてきて、顔を濡らしている。

その様子に梨乃はヒッと息を飲んだ。

あんなに怪我をしているのに動けるなんて、やっぱり人間じゃない証拠だ。

青い血を流しながら文秋に襲いかかる。



文秋は何度もゾンビの頭に花瓶を振り下ろした。

やがてゾンビは脱力したように小さなテーブルの上に突っ伏してしまった。

青ざめた顔の春美がカタカタと震えている。


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