ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
大きな声を上げるとふたりが同時に振り向いた。

その表情はパッと花が咲いたように明るい。




「あそこ!」




近づいてきたふたりに梨乃が天井を指差して教えた。

そこは本棚の真上くらいに位置している。




「あれか。よし、近づいて確認してみよう」




文秋が小さなテーブルを踏み台にして天井へ手をのばす。

しかし、寸前のところで届かない。

子供用のテーブルでは小さすぎるのだ。




「文秋、私をおんぶして」




咄嗟に梨乃はそう言って、文秋の背中に乗った。

幼馴染におんぶされるなんて初めての経験で、なんとなくくすぐったい気持ちになる。

梨乃は手を伸ばして三重の星に触れた。

そこだけポコッと浮き出しているのがわかる。
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